■ 空き家の活用/除却 
日本では空き家が増えています。そこで、
 活用:貴重な建築ストック・地域資源としての活用方法
 除却:老朽化した危険な空き家(廃屋)の除去方法
の両面から、地域の住環境改善や新たな住まい方の実現、居住支援拠点づくりにつながる方策について研究しています。空き家修繕の実践も行っています。
   
住まいのシェア
住まい方の一選択肢としてシェアという考え方に注目し、その手法や関連制度について研究しています。近年では多様な住まいのシェアが進んでいます。住居費支出を抑えたい、一人暮らしに孤独を感じる、広い住宅を持て余すなどいろいろなニーズがあり、シェアは既存の住宅の有効利用にもつながります。とくに地方都市での展開を考えます。
   
■ 住宅地の持続可能性
高度経済成長期以降に建設されてきた郊外の住宅地やニュータウンでは居住者の高齢化や人口減少が進むにつれて様々な問題が生じています。そうした問題を解消し持続可能な住環境を実現するための方策について、マクロな視点からは人口動態、住環境評価、土地利用など、ミクロな視点からはコミュニティ、マネジメント、ライフスタイルなどをキーワードとして研究しています。 
   
■ 住宅セーフティネット・居住支援
空き家は全住宅の1割以上を占め、うち6割は賃貸又は分譲用の住宅です。その一方で、公的賃貸住宅が減少するなかでアフォーダブルな住宅を必要とする世帯は増えています。住宅セーフティネットを整備するには民間賃貸住宅の空き家を受け皿として活用することが期待されます。そこで、そのための仕組みづくりについて調査し提案につなげます。
   
■ 住生活実態の分析
統計データを利用して住宅事情をマクロに捉え、その推移や地域間の差などを読み取ります。こうした分析をベースとして他の調査を行い、空き家の将来推計、住宅選択の動向、家族の居住形態、住宅と世帯のミスマッチ、中古住宅の流通など具体的なテーマの研究につなげています。 
 
その他
上記以外にも、住宅の地方性(民家の型)、住宅ストックを活用した新たな住まい方、中山間地の郷づくり、海外の住宅政策などにも目を向けています。
   
 〈資料〉イギリスの集合住宅アーカイブ(準備中)
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